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孤独死について

高齢化社会と孤独死について

21世紀において長寿化社会の本格的な到来と、少子化の進行は、着実にかつ早く訪れている。2003年の総務庁の推計によれば、65歳以上の高齢者は2957万人である。1997年12月に介護福祉法が成立したが、その翌日に早くも福島県郡山市にて、餓死事件(朝日新聞記事)がおきたことも事実である。昨年の新潟震災以来に三条市の仮設住宅に住まれていた78歳男性が死後1週間経って発見され(毎日新聞)死因は、心筋病症とのことであった。一般的には、高齢者の女性の一人暮らしと、男性の一人暮らしでは、女性の一人暮らしはご近所とのコユニケーションをとられるケースが多く、その地域に住んでいる期間が長いほど日常的に、コミュニケーションをとられる頻度は高い。ただし新潟震災のようなケースにて、高齢者が新たな土地にて生活を始めるような場合住み慣れた地域とは異なり、地域とのコミュニケーションが不足するケースも多く、そのため亡くなってからしばらくの期間後に発見される場合も少なく はない。孤独死をどのように防いだらよいのか。各自治体での取り組み、地域コミュニケーションの重要性、孤独死を防ぐ取り組みをおこなっている県営団地等をとりあげこの問題を考えたい。

孤独死をいかに防ぐことができるか

岩手県遠野市でのモデルケース

今から約10年前 岩手県と遠野市での試みを紹介する。岩手県遠野市は、当時から福祉に関して非常に進んでいたと記憶している。当時、社団法人日本パーソナルコンピューター協会、清水建設、NTTマルチメディアとの共同にてある取り組みを行った。遠野市実証事業支援部会(マルチメディア住宅共同研究開発協会)と、高齢者世帯に対して当時では珍しい、テレビ電話を高齢者世帯に設置し、並行し希望者には健康測定器を置き変わったことがあった場合に、訪問看護センター、ふれあいホーム薬研、県立遠野病院との連絡ネットワークで結ぶ。具体的には、テレビ電話でのコミュニケーションの時間帯を設けて、担当者を置く。(9−17時)の時間外での対応及び、早朝、深夜に関しては、事務局担当が緊急の際に応対して万一の場合には、連絡ネットワークの専門者に至急連絡をする。健康測定器については、朝血圧等が測られたものが、看護士宛に送られるシステムにして、正常値を超えていた場合に、看護士から世帯に対して連絡を入れ、高齢者の血圧を遠隔地において把握することに対しては、一定の成果を出すことはできた。当時モデルケースであったが、一定の結果は示すことができた。

    当時の問題点
  1. テレビ電話は、画面が始動の段階には、部屋全体が映った後に、テレビ電話前の高齢者がモニターにて表れるシステムだった為、部屋全体を見せたくない方が、画面を壁に向けてしまい、テレビ電話としての機能が余り役に立たないお宅もあった。
  2. 高齢者は、電源をコンセントに差し込まれていた場合に、節約等の習慣から電源が抜かれてしまっていたお宅の数多くあった。
  3. 何件かのお宅においては、痴呆をわずらい設置はしたが機能はあまりしなかった。
  4. 高齢者に対しての電気機械関係の説明には、予想以上に困難な作業でもあった。

松戸市常盤平団地の取り組み

千葉県松戸市常盤平団地では、高齢者が多く日本で始めてまつど孤独死予防センターを設立しているという。(東葛新聞より)地方自治体、社会福祉協議会、NPO法人等が最も注目しており公演依頼が数多いと聞く。

福祉住環境コーディネーターとしての想い

2000年4月介護保険法が施工される前の、1999年5月東京商工会議所検定センター主催による、第1回福祉住環境コーディネーターの試験が東京の立教大学池袋校舎で試験が行われ筆者も受験をした。受験者を見渡すと、看護士、福祉関係者、福祉車両取り扱うドライバー等多岐さまざまと、記憶しており、問題の内容はかなり密度が高った。福祉住環境コーディネーターが誕生した背景の一つには、今後、政府が推し進める高齢者に対する、自立、介護に関して在宅介護の支援目的がありそのために、かかせることができない住宅整備のバリアフリー化の推進があり住宅バリアフリー改修費用に関して介護保険より、給付金もある。
加齢による身体の変化の特徴には運動機能、内蔵機能低下より始まり、

  1. 視力が衰える
  2. 骨折しやすくなる
  3. 耳が遠くなる
  4. 味覚が鈍る
  5. 便秘しやすくなる

等を実際高齢者より聞き、歩行が少しずつ困難になり、ひとり暮らしの高齢者には、骨折しやすくなるケースを実際に数多く見てきた。
バリアフリーにはさまざまな部分要素ではあるが、ここでは高齢者の方に対してあまり取り上げれるケースが比較的に少ない視力低下、目が黄濁化により、物が黄色かかって見えるようになることを触れさせて頂く。
高齢者の一人暮らしのお宅、特に玄関や廊下に黄色系や青系の突起物等が置いてあった場合には、高齢者の目が黄濁化より、一般成人よりもはるかに、黄色系、青系の突起物に対して見ずらく転倒、衝突の原因にもなります。そのような状況を、見かけた場合には、注意を呼び掛けて下さい。床下が反射しやすい場合には(主にフローリング部分)まわりの人が感じている以上に視力の衰えにより、転倒される可能性が多く、転倒後の骨折にも結びつきます。玄関まわりの段差解消、及び手すり(一般的には、直径28ミリから34ミリがベスト)増改築には、介護保険よりの給付金(判断は申請後にケアマネジャーとの打ち合わせ)もあります。介護保険にて、要支援、要介護の認定を受けた場合には、住宅環境リフォームにおいて9割(最大18万円)の援助があります。ご存知でない高齢者の方も多く地域コミュニケーションにおいて提言や助言を地域近所の方が少しでも呼びかけていただけることが肝要と思います。

コミュニティ地域社会づくり

台湾の習慣では、親が老後に、子供が何人かいた場合には、一定の周期をおいて、各子供の家庭をまわり、お世話になる習慣もありますが一人暮らしをされるまでのさまざまな方の実情や、過程を何件も見てまいりました。

政府より本年自治体に対してうちだされた、地域福祉計画のなかで、お互いさまのこころ豊かなふれあいのあるまちづくり、というキャッチコピーもできてきはいますが、あくまで現在においては計画段階にて、これから実施するにあたっての検討会がこれから始まる、地域が多い事も実情です。
行政や社会福祉協議会においては、埼玉県、志木市を例にとると社会福祉協議会が行う、ホームヘルパーの派遣以外にも、宅配弁当ひまわりの名称にて一人暮らしの方に対して、弁当の配達のサービスを初めとした取り組みも確かに多くはなっており民間では、現在では珍しくない、見守りポット(一人暮らしの方への状況把握モニター)緊急用の通報装置、商店街においては、たちばな銀座商店街(墨田区)での例を取るとシルバーカード発行午後1時から午後3時までの高齢者に対しての各種サービスの実施等の全国各地区の地域商店街においてのさまざまな取り組みもあげられます。

地域の行政、社会福祉協議会、NPO、市民が協議し地域福祉計画のプランも確かにありますが、市民にも地域福祉に対する意識や福祉活動への取り組みには違いがみられることから自分たちの地域における福祉のまちづくりを自分たちの手で造りあげることができるの実感を持ち少しでも、その地域においてご近所に対してまずは一声運動から始めて、ご事情により、一人暮らしをされている方の、孤独死が少しでも防げることを切に願う。